□Prince





静かで美しい丘。都と自然の景色を独り占めできるこの場所にの家はある。

「ふぃ〜!気持ちいいなぁ☆イィ事ありそ♪」

1人暮らしのは、洗濯物を干し終え背伸びをした。


するとそこへ…


「「ちゃ〜〜ん!!」」

「あっ♪この声は悟天とトランクスかな?」


ちょっと遠くから聞こえた声。

しかし、後ろを振り返ると既に足元にいた。


「Σわっ!速いな2人とも〜ι」

「僕早くちゃんと遊びたくて急いで来ちゃったvV」


「(むっ)俺も!早く遊ぼうよちゃん!!」


悟天とトランクスはの足にそれぞれピトッとくっついて言った。

そんな2人が可愛くて、可愛くて…。

は2人の頭を撫でながら、

「じゃあ今日は何しよっか?」


と、ニッコリ微笑んで言った。


この笑顔に2人はテヘヘvVと頬を緩ました。






―…場所を広い野原に移し、3人はいつものように遊ぶ。



今日は
『魔王(悟天)にさらわれたお姫様()を王子様(トランクス)が助ける』
という遊びらしい。


「助けて王子様〜ι」

ここはお姫様になりきる
「トランクス君…僕やっぱり魔王ヤダ!!王子様がいい!」

「ワガママ言うなよ悟天。悟天は魔王役、俺が王子役なのっ!!」

「ヤダ!僕がちゃんの王子様やる!」


マジで険悪ムードの2人に、慌てて間に入るお姫様こと


「まぁまぁι2人とも落…」

『落ち着いて』と言おうとした時…

「またお前達はさんの事困らせてるな!」

「Σ兄ちゃん!」

「Σ悟飯さん!」

「悟飯君!助かったぁι私じゃ止められないから…ι」


ナイスタイミング(?)で現れた悟飯に、ホッと一息のと、『Σげっ!』的な悟天、トランクス。



とりあえず、このムードをなんとかしてもらおうと考えたは、今までの流れを悟飯に説明した。


「そういう事だったのか。じゃ、僕が王子様役やりますよ!そうすれば、トランクスも悟天も平等でしょ?」
「あぁそっか!!頭イィな悟飯君は☆」
は納得のいく意見に手をポンッとする。


「それに、僕がさんにとっての本当の王子様になれたら…///」

「えっ///」

「兄ーちゃん!!なんで兄ちゃんが王子役なのぉ〜!?」

「そんなの平等じゃないよー!!」
ますますチビ達に火を付けてしまった悟飯。

いいムード全開の光景に納得いなかい度MAXの悟天とトランクス。


「ちょっと3人とも…ι」

「今の話は本当か?」

「あぁιピッコロさんιその耳で話を聞いてたんですね!是非、知恵をかして下さいι」


新たなヒーローに泣きつく

「う、うむ///では、俺が王子役をやろう///そうすれば悟飯達も平等に…「なりませんよピッコロさん!!」
「ピッコロさんまで何言ってんのさっ!!」
「僕が王子様なの!!」


あえなく遮られるピッコロ…。

「…ιだが、俺はお前の王子になりたい///」

柄にもなく顔を赤くするピッコロを見て、も顔を赤くする。

そこへ口を挟んだ悟天。


「でも、ピッコロさんて昔は大魔王だったんでしょー?」

「じゃあ魔王はピッコロさんでいいじゃんっ!」

チビ達の意見に悟飯も頷く。

「まっ待ってよι皆もうちょっと仲良く…「貴様ら…好き勝手言いやがってぇ!!」Σひぃっι」

青筋浮かべてキレたピッコロ。

に一番ぴったりの…「王子は俺だぁあ!!」Σ!?」


「「この声は…ι」」

「…パパだ…ι」

「チッ!…一番厄介なのが来やがった」
孫兄弟、トランクス、ピッコロ、そしてまでもが……


「ベジータさん♪…は、止められないよねι」

ガクっとなる。



「おい貴様ら!の王子は、このベジータ様だ!失せろ」

腕を組んで得意気に話すベジータ。
「ふんっ貴様はサイヤ人の王子だろうが!の王子ではないっ!!」

「そうですよベジータさん!ここは引いて下さい!!」

ピッコロも悟飯も負けてない。


「俺様の姫はと決まっているんだ。だろ?!///」

「え゛ιいきなり話を…!ふっ振られても…///」

反論するつもりだったが(既にしてるが…)ベジータの睨んでるけど、赤くなってる顔を見て、は段々声が小さくなってしまった。

「もぉ〜!!大人だからって容赦しないからね!悟天!フュージョンだ!!」
「うんトランクス君!負けないよ!!」

『フュー…ジョン!!はっ!!』

ゴテンクス参上。


『やい!やい!やい!!王子役は俺がやるんだ!さっさと消えな!』

「おい、口のきき方には気を付けるんだな!」

と言うベジータ。


「(半分は、あなたの息子です…ι)」
は溜め息をつく。


「僕も負けませんよ!」

「え!?悟飯君までやめてよι」
「ふんっいい修行になるかもな(ニヤ)」
「ちょっとピッコロさんっι皆も!!ケンカは…「「「『はぁぁあ!!!!』」」」Σでぇぇえ〜!!ι」


の声も届く事なくバトルがスタートしてしまった…。




「何さ皆してι『Σドガガガ…!!』Σきゃ〜!!ιとっとにかくここを離れなきゃ…死ぬι」

半ベソかきながらその場を離れようとした



─だが、そこへ気功波の流れ弾が…!!

「うそっι避けられなっ…」

『ドカーーーン…』





「ひゃあ〜ι危なかったな〜ι」
「んぅ…あ!悟空さんっ///」

はギリギリのところで悟空に助けられた。


空中でお姫様抱っこされてるは、ますます顔が火照ってきた。

「(やっぱり…悟空さんだけだ…///こんなにドキドキするの…///)」

は薄々感づいてたこの気持ち……
悟空の前にいる時の自分は、他の皆といる時とちょっぴり違う自分になる……




きっと…恋してるんだ…──<





「大丈夫か?」

何も喋らないを心配に思い、顔を近づける悟空。


「えっ?あ///だっ大丈夫ですヨ///」
思わずカタコトな発音になる。


「にしても、なんであいつら戦ってるんだ?」

「それがぁ〜ι」

今までの苦労(?)を話す

「なるほどなぁ。あいつら相手に頑張ったな!」

「はい…ι」

話を聞いてもらって、うるっときてる。

「…って事は…オラはの王子様だな!!//」

「えっ?//」

「ほら、今を助けたのはオラだし!」

「あっ本当だっ☆」

近くで見るの笑顔に、悟空の心臓は強く脈を打つ。



「なぁ…///オラ、だけの王子様になれっか?///」

悟空はを支えてる腕に力を込める。


「…//うん//なってくれますか?///」

は、優しく微笑んで悟空を見つめる。


「魔王だろーが、何だろーが、そんな奴出てきても、オラがを守っからな///」

「はい///……ねぇ悟空さん…お姫様が王子様に助けてもらった後、何するか知ってる?」

「ん?なんだ?」

が少し悟空を引き寄せる…。

   ─チュッ─




触れるだけのキスは、なんだかお互いくすぐったくって……

2人は照れ笑いを浮かべる…。



「大好きだぞ!//」


「私も大好き悟空王子V//」











おまけ☆


こちらは、まだまだバトル中の皆様…。


ベ「王子はこの俺だぁ!!」

ピ「この猿がぁぁあ!!」

ゴ『王子は俺だっつーの!!』

飯「僕です!!」


もうやっても無駄なバトルは1日中続いたとか……。















あとがき♪


初逆ハーでしたが、いかがでしたでしょうか?ι

いつもお世話になっている吏紗様へ捧げます!!が、こんな作品で本当にすみません↓↓甘いですかね…?ギャグっぽいような…f^_^;
ホント謝るしか出来ませんι
しかも、『悟空王子』って…ι(笑)
違和感あるけど、ちょっと新鮮ですねVv(ォィ)

リクエストくださってありがとうございました♪♪
お付き合いしてくださった様もありがとうございました!!

感想お待ちしてます(o^∀^o)



DON-DON様よりいただいてまいりました♪
ああもうっ! 悟空Loveな私ですが、逆ハーもいいですねっ!(爆)
素敵なキリリクありがとうございましたww

DON-DON様のサイトはこちらからSpecial Blue Sky