☆拍手御礼小話*1☆
わたしは悟空のどこが好き?
あっちの世界では好きで好きでたまらなかったけど、どこがそんなに好きだったのか?
こっちの世界のことだけポッカリ抜け落ちた記憶。
唯一残っていた「悟空がすき」という想い。
…そこでわたしは、何故に悟空がそんなに好きだったのかを解明すべく、実物悟空をコッソリ、かつ、ジックリ観察することに。
まずは、顔。 もう、サイコーでございます///
漆黒の澄んだ瞳、優しげなその表情、穏やかな雰囲気。 すべて、ド真ん中をズッキュ〜ン!!です。
続いて、性格。 明るく素直でマイペース。 常に爽やか、絶えない笑顔。
口では言えないようなヘビーな修行をしているにもかかわらず、必ずわたしを励ましてくれるとっても優しい心根。 これまた胸キュンです。
「……なんかオラの顔に付いてっか?」
どきっ!! やべ、気づかれた!!!
修行の手を休めて、悟空がわたしのほうを振り返る。
「や、その、そうじゃぁないんだけど…ねっ」
あわてて頭をブンブン振るわたしを不思議そうに眺めてから、一言。
「おめぇって、面白いヤツだよな」
……どういう意味さ。
「なんか、いつも必死でさ。見てて楽しくなるってゆーか」
それからさらに一言。
「オラおめぇみたいなヤツ、好きだな〜」
へへへ、と笑いながら零されたその言葉に、身体中が発熱した。
イヤ、もちろん、悟空の言った「すき」は、LoveじゃなくてLikeなんだってわかっちゃいるけど。 そんな深い意味なんてこれっぽっちもないんだってわかってるんだけど。
その笑顔とそのセリフは、わたしの息の根を止めるに匹敵してしまう…!
そこまで考えてから、わたしは悟空を上目遣いに見上げた。
「ねぇ悟空」
「なんだ?」
「えへへ、なんでもな〜いv」
疑問符を浮かべた悟空の表情がおかしくて、わたしはクスクス笑いながら悟空の横をすり抜ける。
「なんだよー?」
「なんでもないって。それより、修行修行っと!!」
さっさと修行の体勢に入ったわたしを、ワケがわからんといった表情で見てから、悟空もすっきりしないまま修行に戻る。
「わたしも好き」って言っちゃおっかな〜、と思ったんだけど、やっぱりやめておこう。
だって、わたしの「すき」は、特別な「すき」だから。
悟空の口から「好き」って言葉が出てきたことに、無上の幸せを感じてしまう自分がいる。
これぞまさに、「悟空が好き」の極致じゃないか?
いつになるかわかんないけど、でもいつか、必ず言うんだ。
『悟空、だ〜いすきv』
……てね///
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