☆拍手御礼小話*23☆
〜わたしの宝物〜





お昼ごはんの片づけをして、なんの気なしに陽あたりの良いリビングをのぞいたら。
そこにはお昼寝中の二人の人影。
穏やかに寝息をたてているのは、愛しい悟空と可愛い悟飯。





―――――――――わたしの、大切な大切な宝物。





それにしても…そっくりだなぁ。
髪形こそは違えども、小型悟空と大型悟飯といっても過言ではないほど似すぎるくらい似すぎてる。





大好きで大好きで大好きな悟空に恋をして。 重すぎるくらいなわたしの気持ちをすべて受け止めてくれた悟空。
結果に実りを結んで産まれてきてくれた悟飯が、愛しい人にソックリなんて――――― わたし、こんなにシアワセでいいのかな。





悟飯を抱きかかえて眠っている悟空と、その腕の中で安心しきって眠っている悟飯。
それはもう、親子愛がテーマの一枚の絵みたい。





その微笑ましくて穏やかな雰囲気を、ずっと残しておきたくて。
近くにあったカメラで、パシャリ、とその光景を映像に閉じ込めた。





現像したら御守りにしよう、なんて思ってる自分。
こんなロマンチストだったかなぁ、なんて笑っちゃう。





けれど。 ふたつのかけがえのない宝物。 そのふたつが奏でるこの空気の流れも何もかも。
絶対に失いたくない。





わたしは今、世界一の幸せ者だ。
どうかこの幸せが、永遠に続きますように………