☆拍手御礼小話*4☆



よくわかんねぇんだけど、最近どうしようもなく気になるアイツ。
最初は「ま、いっか」って思ってたけど、それじゃ済まないほどオラの心の中にアイツは入り込んできてる。

修行中はもっと強くなりてぇからちゃんと集中できるけど、それ以外のとき…下界から帰ってきたときとか、メシ食ってるときとか、気づくとアイツの姿を目で追ってるし。


確かにアイツ見てると面白ぇ。


なんかいつも必死だし、赤くなったり青くなったり表情がコロコロ変わるトコも見てて飽きねぇ。なに考えてんだか、一人で唸ってたり頷いてたり。
――――――ホント、おもしれぇし、可愛いんだ。



ほら、また今日も何か考えて唸ってる。しかも、オラを睨んでねぇか?

「どうした?」

声をかけてみたけど、なんだか考えることに夢中になってて答えが返ってこねぇ・・・と思いきや。


「あ〜、もう!!わたしってすごい欲張り!!!しかも超キタナイ!!!」

「はぁ!?!?」


いつものことだけど、突然どっから出てきたのかわかんねぇことを叫んだアイツに、思わずビクッ、と妙な声を上げちまった。


「あ、ごめん」

やっとオラに気づいてくれたのか、アイツがオラを見て謝る。 目が合うとなんだか嬉しくなって、自然に笑顔になってしまう。


――――――だけど。



さっき、「キタナイ」とか言ってなかったか? どう見たってアイツはキタナクなんかねぇよなぁ・・・。 よく亀仙人のじっちゃんとかが言ってる「かっこいいぎゃる」ってのはわかんねぇんだけど、オラにはアイツが可愛く見えるんだ。


「別にいいけど。…それより、おめぇ、キタナクねぇよ。オラさぁ、そういうのよくわかんねぇんだけど、おめぇはキレイに見えるし、可愛いと思うんだよな」


思ったことを口に出しただけなんだけど、なぜかすげぇ照れくさくなっちまって、オラはごまかすように自分のほっぺたを掻いた。


アイツはといえば、耳まで真っ赤になって、いっぱいいっぱいな様子で。可愛いなぁ、なんて思ってたら。


「う、うううう嬉しい!デス!!! わたしも、悟空はかっこいいと思います!!!」

そう返されて、オラもなんだか嬉しくて、照れくさくて、顔が熱くなるのがわかった。







アイツといると嬉しいのに、苦しくて。 苦しいのに、ずっとそばにいてぇなんて思っちまう。





……こんな気持ち、初めてで。





オラはやっぱり、病気にかかってんのかな?











(悟空、恋の病です♪)