☆拍手御礼小話*6☆



ふんわり春の日差しのような優しい笑顔。
柔らかい風になびくサラサラの髪。 細く華奢な身体からは、アイツの雰囲気をそのまま空気にしたような、ほんわかとした心地よい気を感じる。

その表情豊かな目も、澄んだ高い声も、その声をのせる唇も。

―――――――――アイツのすべてに、胸が苦しく熱くなる。『好き』って気持ちが、あふれてくる。


知ってっか? こういう気持ちを、『恋』っていうんだ。










太陽の陽光のようにまぶしい笑顔。
漆黒の澄んだ瞳に、穏やかな光が揺れる。 筋肉質な引き締まったその身体からは、柔らかく暖かい気配が流れてる。

―――――――――隣にいるだけで、涙が出るほど嬉しくて。切ないほどに苦しくなる胸。


怖いくらい『好き』になってしまって、もうあなた無しでいられる自信がないくらい。










「なぁ」「ねぇ」

同時に重なる声。

お互いに顔を見合せ。

「なんだ?」「なぁに?」

また、声が重なった。


なんだか可笑しくなって、ふたりしてクスクス笑い出す。心がポッと温かくなる。
お互いの存在が嬉しくて、笑いあっているこの瞬間が途方もなく大切な宝物。


どちらからともなく手を繋げば、その温もりが愛しくて。とてもとても、愛しくて。



「でぇ好きだぞ」「大好きだよ」

やっぱり、同時に言ってしまった言葉に、二人して茹蛸みたいに真っ赤になって。


幸せだな、と。

お互いの緩々の顔を見て、声を上げて笑っいあった。   










晴れ渡る空の下。 柔らかい風と優しい陽射しの中。










今日は絶好の、心地のよいお散歩日和。