☆拍手御礼小話*2☆
オラが神様の修行で下界に降りたとき、気づいたら目の前にへんな乗り物に乗った女が突っ込んできた。
とりあえず余裕で避けて、倒れる寸前のそれから女だけ助けたら。
「ご・・・悟空?」
逢った事もないはずのその女が、オラの名前を知っていた。
オラを見上げてくるその潤んだ瞳は、きらきら光ってて、なんだかすげぇ綺麗に見えた。
泣きそうになってるその様子に、どっか怪我でもしたのかと思って尋ねたら、いきなりオラに抱きついて泣き出した。
突然のことにびっくりしたけど。
オラの腕にかかる長いサラサラの髪も、細くてやわっこいその身体も、高く澄んだ声も。 ――――――なんだかすげぇ心地よくて。
よくわからねぇけど泣いてるそいつの細い背中に、気づいたら腕を回していた。
とたん、フワッ、と香ってきた甘いにおい。 急に心臓がドキドキしてきたけど、なんか……
コイツ、なんか安心する。
なんだかこのまま放したくなくて、オラはそいつをしばらく抱いていた。

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