悟空との初デート。
最後にやられた所業と言ってもらった言葉に、完全にのぼせてしまった。
アタマと顔に集中する血液に、ボ〜、としてしまい、あれほど苦手だった筋斗雲に乗せられても不思議と恐怖も感じず。
「じゃあ、またな!」
太陽のように眩しい笑顔で、悟空がカプセルコーポレーションにをおろして元気に手を振る。
さっきまでの、完全に『男』だった悟空と同一人物だとは思えないくらい、その笑顔は無邪気な子供のようで。
「う、うん。またね」
どぎまぎしながら手を振り返すと、不意に悟空はの耳元に口を寄せる。
「次会うときは、もう『バイバイ』しなくていいんだよな」
そう囁いて、が答えるより早く、筋斗雲を急上昇させて。
耳にかかったその吐息に噴火寸前のを残して、悟空は空の彼方へと消えていった。
第八章:エキサイティング!
悟空とバイバイしたからといって、とてもじゃないがのぼせあがった熱い顔がすぐ冷めるはずもない。
とにかく落ち着いて、顔だけでも冷まさなければと思うのだが、いまだに惚けているアタマが胸のドキドキを誘発する。冷静にならきゃいけないのに、心に浮かぶのは悟空のことばかり。
悟空の笑顔、悟空の腕、悟空の胸。
みんな温かくて、優しくて。
でも――――――まさか、あんな激しいキスをされるなんて思ってなかった。
あの瞬間が脳裏をよぎれば、甘い疼きと不思議な感覚が躰の底からよみがえってきて、静めようと思っていた動悸がさらに激しくなってしまう。
どうしよう!
こんな茹蛸みたいな顔ブルマさんに見られたら、ゼッタイ(キス以上までいっちゃったと)誤解されるっ!!!
気ばっかり焦って、それで余計にアタマに血がのぼるという悪循環。
どうしたものかとカプセルコーポレーションの庭をうろうろしていたら。
「おっかえり〜、ちゃんv」
背後から声をかけられたと同時に、バッシーン!!!と背中を叩かれて、の肩がそれこそオモシロいほどビクリと跳ねた。
当たり前だが、今のに周囲の気配にかまっている心のゆとりがあるはずもなく、さらには家の中にいるはずだという先入観から、まさか後ろから聞こえてくるとは思わなかった、その声。
まごうことなきブルマの声に、はカッチ〜ン、と音が聞こえるんじゃないかと思うほどに目に見えて固まったが、当のブルマはそんなこと気にすることもなく。
「感心感心。孫くんちゃんと陽が沈む前に返してったのね〜。で、どうだった? 初デート」
「えっ!? ぇ、え、えとっ! その、あのそのえええと!!!」
落ち着こうと試みていた最中だったので、なんと答えていいかわからずに思いっきり焦ってしまう。
そんな挙動不審な態度に、不審に思ったブルマがの顔を覗きこんでみれば。
焦ってはいるものの、その表情はボ〜っと惚けたようで、顔はもちろん、露出しているところは首も腕も足にいたるまで鮮やかな朱色。さまよう瞳は、熱に浮かされたように潤んでいる。
「………ちゃん。孫くんになにされたの???」
「っ!!! い、いえ別に!!! なにもっ、なんにもされてないんですけどっ!!!」
久々の再会で、しかも初めてのデートだったから、そりゃもう満面のニコフワ笑顔で帰ってきたものだとばかり思っていたの顔が、すごく、ものすごく真っ赤に染まってるのを見て、ブルマの眉がみるみるうちにつりあがる。
そんなブルマの様子に、誤解されたことを瞬時に悟ったが、コレでもかというほどブンブン首を横に振り、違うんだと否定したが。
「なにもされなくて、そんなに真っ赤になるわけないでしょ! アイツ…キスまでだって言ったのに!!! よくも嫁入り前のちゃんを汚したわねっ!!!」
――――――――――――汚した………って。
「ち、違うんですブルマさんっ! 誤解です!!!」
ポケットからカプセルの入ったケースを取り出し、素早く飛行機を出現させてそれに乗り込むブルマの目は、完全に据わっていて、怒り心頭ぶち切れているのがひと目で見て取れる。
が焦って止めようとしたものの、飛行機のエンジン音とお怒り全開の精神がジャマして、ブルマの耳にはその声が届かない。
一気に上昇し、ジェットエンジン点火で爆音とともに超スピードで消えていく飛行機の向かう先は、先ほど筋斗雲が去っていった方向とまったく同じ―――――――つまり、カメハウス。
「違うのに。誤解なのに。どうしようっ!!!」
うろたえまくる。
高いところが怖いなん言ってないで武空術を覚えておくべきだったと、本気でがそう思っているところへ、飛行機の音を聞きつけたウーロンとプーアルがカプセルコーポレーションの庭に駆けつけた。
「なんだブルマのヤツ。もう日が暮れるってのに、どこ行ったんだ?」
「あれ? さんお帰りなさい、帰ってたんだ」
消えていった飛行機の方角を切羽詰った瞳で見つめていただったが、はたと思いついたように自分の元に走ってきた二人に視線を向けた。
「ウーロンさんプーアルさん! おねがいっ、カメハウスに連れてって!」
「「はぁ?」」
「はやくっ!早くしないとっ!!! わたしのせいで、悟空の身が危ないんですっ!!!」
涙目で必死に訴えるに、二人は顔を見合せた。
「サンキューな、筋斗雲」
怒れるブルマに追跡されていることなど知らない悟空は、筋斗雲を降りて、上機嫌でカメハウスのドアを開けた。
「お、早かったな悟空」
いち早く悟空に気付いたクリリンが、日没前に帰ってきたことにホッと胸をなでおろしながら悟空に声をかける。
同じく安心したようなヤムチャ、亀仙人。
今日一日、悟空が出て行ったときからずっと気が気じゃなかった心配事がひとつ解決して、よかったよかったと笑い合ってから、いっせいに悟空に視線を戻した。
「で、どうだったよ、初デート」
幾分かジェラシーを感じながら問いかけるクリリンに、悟空はソファーに腰掛けながら嬉しそうに笑った。
「うん。すげぇ楽しかったぞ。、可愛かったしな〜」
ワンピース姿のと、はにかんだような彼女の笑顔を思い出して、自然悟空の頬が緩む。
ノロケんなよ…………。
ため息を落としながら、そんな色惚けな笑顔を恥ずかしげもなく見せる悟空に軽く脱力する三人だったが、彼らの心配事はもうひとつ。
―――――――――まぁ、こんだけ早く帰ってくれば、まず大丈夫だとは思うが。
「ところで悟空、おまえちゃんと約束守っただろうな?」
ニコニコ機嫌よく笑ってる悟空に、確かめるようにヤムチャが問えば。
「約束?……ああ、キスまでってヤツか? もちろん守ったさ。でも―――――――――」
そこで言葉を切った悟空は、ヘラリと笑う顔を一転、至極生真面目な顔に切り替えた。その真剣な瞳に、クリリン、ヤムチャ、亀仙人は軽く息を呑んだ。
普段から常に穏やかな悟空だけに、臨戦状態・戦闘体制・修行中以外でのこういう顔は珍しい。
「でも、なんじゃ?」
一抹の不安を胸に、亀仙人が聞き返す。
悟空の言葉を待つこと数秒が、なんだかとても長く感じる。
「……あのさ、オラやってみたんだ。ヤムチャが教えてくれた『でーぷきす』ってヤツ。そしたらさ、なんつーか…すげぇゾクゾクってして。よっくわかんねぇんだけど、オラがオラじゃなくなっちゃうような、そんな感じがしてさ」
悟空の意外な発言に、唖然とするクリリンと亀仙人。
けれど、うつむく悟空の顔が赤く染まっているのに気付いたヤムチャは、ニヤリ、と怪しく微笑んだ。
「そうか。で?」
「で?」
「だから、それからどうしたよ?」
続きを促すヤムチャに、悟空は困ったように首をかしげて。
「なんか夢中になっちまって、が息できなくってガックリするまでちゅーしてた。そんで、口離したときのの顔見て………触ってもねぇのに、やっぱりゾクってしたな」
止まらなくなりそうなあの感じは、強敵と戦って熱くなっているときのような、そんなときのゾクゾクに似ていて。
けれど……確かに強い相手と戦うときの高揚感に似てるけど―――――――――ゼンゼン違うその感覚。
初めて湧き上がったその感覚に戸惑う悟空を見て、男性陣三人は目と目で頷きあった。
悟空は成長している。
自分たちはよく頑張った!と。
「悟空、第一段階成功だ!」
「はぁ?」
わけがわからないといった表情で満足げに笑うヤムチャを見た悟空に、けれどクリリンと亀仙人はちょっと悔しそうな、羨ましそうな視線を向けた。
「ちくしょう……オレも恋愛してみてぇ!」
「ワシだってしたいわいっ!」
そんな二人を軽くスルーして、ヤムチャは悟空の肩をガシッとつかんだ。
「よくやったぞ悟空。その『ゾクゾク』は本能だ。そのまま行動すれば、確実に子作りは成功する。でもな」
肩をつかまれ、ぱちくりと目を瞬かせる悟空に、熱くなっているヤムチャが畳み掛ける。
何度もしつこいと思われようが、こればっかりはきちんと理解させなければ!!!と固く決意の意を示し。
「本能のまま行動するのは、相手に許可を取ってからだぞ。つまり、その『ゾクゾク』を感じた時点で、ちゃんに『抱いていいか?』と聞くんだ。――――――もちろん、結婚式が終わった後に」
「あ、ああ、わかったけどよ。―――――――――あれ?」
熱弁するヤムチャの勢いにとりあえず頷いてから、悟空は窓のほうに目を向ける。
「どうした?」
あらぬ方向に視線をやった悟空にクリリンが問いかけると、悟空はそこから視線を外すことなく。
「なんか、ブルマがこっちに向かってるな………」
!!!
悟空の呟きに、男衆三人は、いっせいに顔を引きつらせた。
なんでだ!?
悟空はちゃんと約束を果たした。
ちゃんと今日中にを返したし、触れるのはキスまでだってのも、まぁ、軽いのも深いのもキスはキスだから、約束は守ったことになるだろう。なのに。
悟空の言葉のとおり、それから数分後にブルマの乗ったジェット機はカメハウスに到着し。
烈火のごとく怒りに満ちたブルマを見て、クリリン、ヤムチャ、亀仙人は端っこの壁にはり付いて小さくなり、悟空はずかずかと入ってきたブルマを座ったままきょとんと見上げた。
「ねぇ孫くん。あたし、キスまでは許すけど今日はそれ以上はダメって言ったわよね?」
背後に黒いオーラを纏いながら、ブルマが猫なで声を出す。
その尋常じゃない様子に、見下ろされた悟空が思わず立ち上がった。
「あ、ああ。ヤムチャにもクリリンにも亀仙人のじっちゃんにも言われたぞ」
たじたじと返した悟空の言葉に、ブルマは端っこの壁に張り付いているお三方に視線を走らせ、「そう」と薄く笑う。
なるほど、今回は彼らに罪はない。
「じゃあ、何でそれ以上やっちゃったのかしら? そりゃあ、ちゃんは魅力的だし、孫くんの場合首ったけにあの子に惚れてるのはわかるわよ? でもねっ! ちゃんには結婚するまで純白でいてもらいたかったのよっ!!! あんだけ整った顔してるのに、あんだけ清純な子なんてすんごく貴重なのよ? あたしの大事な、可愛い妹みたいなちゃんを、よくも結婚前に手折ってくれたわね!!!!!」
……まぁ、結婚の前にしろ後にしろ、結局は悟空のものになってしまうと、そう頭では理解しているのだが。
感情がついていかない。
あのふんわりとした雰囲気に、いつの間にかブルマも絡めとられてしまっていて。一人っ子のブルマは、あんな可愛い妹がいつもそばにいてくれたらいいのに、と。
せめて結婚式が終わるまで、それまでは「女の子」として自分の元に置いておきたかったのに。
悟空の胸倉をつかんで、グワングワンと揺さぶるブルマに、悟空はいっそう困った様子で。
「ちょ、ちょっと待ってくれよブルマ! オラにキスしかしてねーぞ! ピーとかピーはやってねえよ!」
「ウソおっしゃいっ!!! キスだけでちゃんがあんな顔になるわけないじゃない!」
放送禁止用語をそのまま口に出す悟空に、ひるむことなく言葉を返すブルマ。
そのやり取りを、手も口も挟めずに見守っていた男三人だったが。
あんな顔って―――――――――。
ちゃん、どんな顔してたんだ………?
目下、彼らが気になってしまうのは、その部分。
と、そこへ。
「やめてーーー!!! 誤解っ! 誤解なのブルマさんっ!!!」
割って入ったその声は、ここに居るはずのないの高い声。
逆上していたブルマが、我に返って思わず声のしたほうに顔を向け、悟空も胸倉をつかまれた格好のままそちらに視線を走らせ、隅っこににかたまっているクリリン、ヤムチャ、亀仙人も目をやる。
「………ちゃん、あんたどうやってここに来たの?」
びしょぬれでポタポタと顔やら髪やら服やらから水滴が落ちているその姿に、怒りの気をそがれたブルマがそう問えば、はハァハァと肩で荒い息をしながら。
「う、ウーロンさんにロケットに化けてもらったら、三分で海に墜落しちゃって! それからプーアルさんに化けてもらったら今度は途中でバテちゃって! 仕方ないから泳いできました!!!」
先ほどまでふんわりとしていたワンピースが、水を含んでぴったりとの身体にはり付き、何かものすごくえっちい感じになっているけれど、幸い夜の帳が広がり始めているためその姿は薄暗い中でははっきりとは見えず、なによりそんなこと気にする余裕もないくらいいっぱいいっぱいな彼女の様子。
砂浜には気絶したウーロンとプーアルの姿があり、海に沈んだ彼らをが見捨てることができるはずもなく、ここまで二人を引っぱって泳いできたのだろうと簡単に想像できてしまう。
切羽詰るとなにやらかすかわからない……。
さっきまでの張りつめた空気はどこへやら。
のその常識破りな登場にその場の全員が呆然と彼女を見たのだが、やらかした当のはやっぱり必死な面持ちを崩さず。
「そんなことはどうでもいいんですっ!とにかく、誤解なんですよブルマさん!悟空はちゃんと約束守りました!わたし、悟空とキスまでしかしてない!!!だから、悟空を責めないでっ!」
ググッと拳を握りながら必死なが、今はいつもの羞恥心よりも事実を訴える義務感が強いらしく、はっきりとブルマに宣言する。その様子に、呆然としていたブルマが何故ここに乗り込んできたかを思い出した。
「だってちゃん!あんたキスだけであんなトロンとした甘い顔になるわけないでしょ!どう見たって情事を終えたすぐ後の顔よ、あれは!!!」
「情事って…違う!!!のぼせちゃったのは本当だけど、初めての激しいキスだったからなだけ!」
女二人の激しい言い合いに、口をぱっかり開けて唖然とする男四人。
なにが激しいって、、、口調はもちろんのこと、その内容もいろいろと激しい。感情のままに言い合っているから、恥も外聞もありはしない。
ってゆうか。
誰も口出しできなかった怒り心頭のブルマに、一歩も引かずに食い下がってるの様が、悟空以外の方々にとってはあまりに意外だった。(悟空は頑固な彼女を知っているので)
普段ホワホワして流されやすそうなイメージなのに、こんなに我が強かったのか。
「――――――――――――激しい…って。ディープ・キス?」
「そうですっ!深いキスにゾクゾクしてのぼせちゃっただけなんです!!それ以上なんて、してませんっ!!!」
かたくなに意見を通すに、ブルマが一瞬ひるみ、聞き返し。
それに変わらず声を荒げて肩をいからせながら、が事実を恥ずかしげもなく答える。
その必死な瞳は潤み、頬は昂った感情のせいで高潮していて。
そんな顔を見ていたら、の言っていることに偽りなんかあるはずないと。
引く気なんかひとつもなかったブルマだが、不思議とそんなふうに感じてしまった。
「………まったく紛らわしいんだから。ディープキスの一つや二つで、あんな色っぽい顔しないでよ。思いっきり『女』の顔だったわよ」
苦笑交じりのブルマの言葉に、の理性がすとんと戻った。
とたんに、かあぁっ!!! と顔を真っ赤に染め上げ。
「い、いいい色っぽい顔!?!?」
「そ。思いっきり欲情してる顔だったわぁ。純粋なちゃんでもあ〜んなえっちい顔できるなんて、やっぱり女ねぇ」
欲情!?!?!?
ブルマの言葉に声もなく固まるの顔は、ボッと音が聞こえてきそうなほど沸騰し。
それを見たブルマがクスリ、と黒い笑みを浮かべる。
「孫くんったら、けっこうキス巧いのね。ちゃん感じ――――――」
「わーーー!!! ごめんなさいブルマさんっ!もう逆らわないからっ!もう怒ったりしないから!!やめて〜〜〜!!!///」
言い負かされた報復をしているのだと気付いたが、ブルマの言葉を思いっきりさえぎって平謝りを始め、やっぱりブルマは最強だと再認識してしまう男性陣。
潤みきった目で謝罪するのアタマを、「わかればいいのヨv」なんて言いながら撫でているブルマが、ついっと悟空に視線を流した。
「あ〜、孫くん。勘違いして悪かったわね。一応、謝っとくわ」
「あ、ああ。別にいいけどよ…。それより、おめぇ大丈夫か?」
涙目でふらふらなを気遣い声をかけると、話を振られた彼女はといえば。
いくら感情に流されていたからといって、キスしただの激しいだのゾクゾクだのと、当の悟空の前でさんざん言いまくってしまったことを今更ながら思い出し、さらには色っぽい顔とか欲情とかとブルマに言われたことに、恥じ入りマックスになってしまった。
心配そうに顔を覗きこんでくる悟空に、今はちょっと顔向けできそうもなく。
「だい、大丈夫! ま、またね悟空!」
ささ、っとブルマの後ろに隠れ、うつむき早口で告げるは、耳まで真っ赤に染まっていた。
「さて、じゃあ帰りますか。ヤムチャ、クリリン君、亀仙人さん。引き続き、孫くんのことよろしくね」
「「「は、はい!」」」
直立不動で良い返事を返す三人に、ブルマはあでやかな笑みを披露した。
てんでお子様だった悟空が大人のキスを習得していたことにいたくご満足な様子だ。
そんなこんなで未だ気絶しているウーロンとプーアルを飛行機に担ぎ込み、高度を上げるブルマ。
何気なくちょこんと隣に座っているを見て。
「ねぇちゃん」
「はい?」
「結婚しても、たまに顔見せなさいよ」
前方を見ながらちょっと強気に言ったブルマに視線を向ければ、その横顔がなんだかちょっと淋しそうに見えた。
「もちろん。ブルマさん大好きだから」
ふんわり笑うの気配に、ブルマは照れ隠しにジェットエンジンを点火させた。
もうなんか、めちゃくちゃ…。

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